ツールド北海道の悲しい事故

金曜日Twitterで事故によりレースが中止になったことを知った。

 

思い入れのあるレースに悲しい事故が起きてしまってとても辛い。

マスコミの報道で、自転車自体にネガティブな印象が広まっているのも残念だ。

 

ここからは、憶測含む感想である。

 

今回の事故で誰が悪いとは思わない。

関係する人々がそれぞれこのレースへの思いを持ってその日その時行動していたのだろう。

 

今回の事故現場は、両側交通規制だったと聞く。

そこになぜ車両が、、対向車線にはみ出したのか、、など今詳しいことは分からない。

 

ツールド北海道が片側規制となっていることは、マイナー競技として理解が得られ難いなか、ラインレースを行う上でやむを得なく続けてきたのだろう。

 

自分が出ていた20年近くまえから、運営側からは、

片側厳守

黄色ライン時にセンターラインを超えたらペナルティ

はかなり厳しく言われていた。

下りコーナーで黄色ラインを超えたとしてペナルティも取られていた。

ただし、白線の場合はグレーで、審判が居たら、注意される程度だったし、下りでも規制箇所が散見されたことから、センターラインの見解は、少なくとも自分が参加した当時グレーだったと思う。

 

正直、レースのときは、切羽詰まった展開で、センターラインを割った事も一度では無いし、対向車線に車が通っていて危ない!と思ったこともある。

今回の事故は両側規制区域のため、片側規制が原因では無いものの、世間からはそこへの指摘も多い。

ツールド北海道を継続するには、今まで以上に安全面を意識したレース運営を求められることになるだろうし、日本の他のレースへの波及もしていくだろう。

 

それには、人もお金も情熱も今まで以上に必要になる。

両側規制は必須で審判警備員や規制時間も増やす、、となれば、ラインレースや複数日開催は難しいかもしれない。

 

それでも運営側には、情熱を失わず、レースを続けられる手法を模索してほしい。

 

悲しい事故により、伝統あるレースが無くなることは、少なくとも当事者たちの誰も望んではいない未来の筈だ。

北海道に、素晴らしい未来ある若手が出てきていることと、伝統ある国際レースがあることは、決して無関係では無いだろう。

今まで以上に規模が縮小してしまうかもしれないが、途絶えさせることよりも継続して、未来に繋げてほしい。

 

この度亡くなられた選手のご冥福をお祈りするとともに、関係する全ての方々の心の傷が少しでも癒えて前に進めることを願っています。