ツールド北海道2005

この年は、シーズン通して調子が良かった。
それに尽きる。
大学二年目は、流れが掴めてきて伸びる年だと思う。
身体的な成長もあったし、練習も割とまじめにやっていた。
冬にそこそこ乗り込めたのと、ランニングをしていた
ことがよかったと思う。

8月頭の、韓国遠征が終わってから、
しばらく美幌にもどり、インカレ後、
また美幌へ。

正直ロングはほとんどしなかったが、
トレセンのパワーマックスで結構追い込んでいた。
正直、数値は全然だったが、苦しみに
耐える練習をしていた。

その年のそれまでの結果により、自信がないわけではなく、
前年の出ただけではあるが、雰囲気も
分かっていたのもあり、不安要素は、
前年より少なかった。
ただ、プロ選手との力量は、未知数なのは
変わらず、不安は少なくない。

この年のツールは、道東ステージ。
帯広から、東方面へいき、南にそれて、
札幌へ。
山岳もあるが、ゴールまでは平坦が長い。
地元が近いし楽しみだった。

メンバーは、林さん、馬場さん、深谷さん、樋口さんと、
最年少の自分。
監督しんやさんに、メカで、レジェンド安藤さんと
自衛隊の阿部さん、マッサーに斎藤さんと、
高校生?が手伝いに来てくれていた。

前日、帯広入り。
監督や林さんに、白いな…と言われる。
外で練習してなかったためだ…。
馬場さんと、プロローグの試走に出かけるも、
爆風だった。

翌日は、冷たい雨。
ホテルでマッサージしてもらい、
河川敷の会場へ。
初めてスポーツマッサージを本格的に
やってもらった。
法政の大村に、北海道はさみーよ!と
言われる。
たしか、白い息が出ていた。
キツイエアロヘルメットを借りて、
出走。
やはり、ペース配分がよくわからず、
微妙な走り。
前年よりは、良かったが、それでも
下の方だった。
北海道ホテルで開会式。
華やかだった。
その夜は、あまり寝つけず、何となく携帯
いじったりして、4時間位しか寝ていないと思う。

第一ステージは、帯広をスタートして、
白樺峠、幌鹿峠を越えて、足寄をとおり、
オンネトーの峠を越えて、阿寒スキー場に
ゴール。
朝食は、距離が長いので、食べれるだけ食べる。
スタートして、田舎道を走っているうちに、
逃げができていたようだ。
しかし、自分はよくわかっていなかった。
おそらく、抑えもあり、白樺峠は、
ゆっくりペース。
成長もあったのだろうが、かなり登りは
楽に感じた。
白樺峠の頂上では、ペースを上げてみる。
全く無意味な動きだったが…。
その後も、登りはかなり楽にこなせた。
前の逃げを決まらせるため、
ペースも速くなかったんだろう。
オンネトーの峠では、アタックに
少し乗ってみたり、阿寒への
下りでもアタックに乗ってみたりと、
動いみてた。
あとは、ゴールに向けて集中!と
思っていたら、密集する集団で、
前走者のふらつきを避けるために、
道路端の排水溝の段差にひっかかり、
車輪を割ってしまう…。
それでも、なんとか走れるが、
大きく振れて、ブレーキに当たっている。
後ろに追いやられたまま、最後の阿寒スキー場の
短い急な登りへ。
必死に何人か抜くも後方に沈んだ…。
悔しかった。
が、気持ちを切り替えるしかない。
車輪は、使うのは厳しい状態に…。
ダウンのため…と、阿寒から、阿寒横断を
越えて、下ったところまで走ることに。
かなり走ったな…。
途中から、車で川湯温泉へ。
レースでの走りは、少し他のチームから
評価されていたよう。
また、レース終盤でのことは、某実業団選手の
嫌がらせが影響したようだった。
なんとも、フラストレーションが溜まる日となった。
温泉では、熱い温泉に苦戦していた
ブリヂストンの清水選手を見かける。
あとで、知ったが、このステージで、
上位に入っていた。

第2ステージは、弟子屈から阿寒横断をこえて、
海沿いを走り、内陸に入って、峠を越えて、
平坦を走り、本別へゴールする。
スタート前、安藤さんから、色々話を聞かせてもらう。
とても、貴重だった。
川湯温泉から、弟子屈までは自走と、ペーサーで、
スタート後の峠に備える。
この日から、前日のジップの破損により、
キシリウムに代えたのだが、
やはり重い…。というか、キツイ。
スタートしてから、しばらくキツく、
阿寒横断も全然余裕がなかった。
そこから、逃げが決まり、ペースが落ち着く。
が、釧路~白糠の海沿いは、道が悪く、走りづらかった。
内陸に入って、逃げを吸収していき、
ペースが上がる。
有力選手の今まで走ったことのな登りの
スピードでのアタックに着いていく。
が、集団はバラけず。
あとは下り基調の平坦。
今日こそはと、ゴールスプリントに備える。
風が強く位置取りに注意。
ゴールは、思いの外、クランクになっていて、
もがきづらかった。
が、ステージ19位で、アンダー1位。
少しだけ、安藤さんに誉めてもらった。
本別から、十勝川温泉までダウン。
長かった…。
温泉で体重計ったら、55キロ台だった。
マッサージで、針をしてもらった。
初めてお灸しているのを目にした。

第三ステージは、池田から天馬街道を
通って、静内にゴール。
曇りの1日だった。
池田までは、車だったと思う。
天馬街道までのアタック合戦で、おいていかれ、
後ろに沈む。リーダーの後ろについたが、
力強い走りだった。
グリーンジャージの後ろにいるだけで緊張。
山岳ジャージの別府さんもカッコよかった。
天馬街道では、鹿屋が前に追い付くため、
ペースをあげ、その後ろにつく。
下りで、追い付き、海岸線へ。
意識がはっきりしていなかったのもあるが、
ゴールにた備えた密集した集団で、落車がおきて
巻き込まれる。
埋もれた自転車を引きずりだして、リスタート。
当然追い付かず、車を使う。
それでも、追い付かず、車に捕まる。
90キロほどでて、自転車が倒れそうになり、
必死に抑える。思わず叫んだほど。
集団は見えたが、結局追い付けず。
1分ほど離されてゴール。
帰る車で、法政の島田君がステージ3位で
表彰されるのを見る。
悔しかった。
宿は今はなき、ケンタッキーファームへ。
ご飯は微妙だった。
宿もコテージ?
うーん。
気分転換に、セコマで、まるごとバナナ
買って食べる。
皆に、明日かけてないの!?と驚かれたが、
そのときは、それでなにが変わるとも
思っていなかった。

第4ステージは雨。
門別をスタートして、アップダウンをこなし、
野幌ゴール。
アップダウンをこなしていき、死ぬほど
キツイ訳ではないが、楽ではないペースで
進む。
後半、初めて自転車で乗りながら、小水。
出にくくて、びっくり!
林さんに、アタックしようと言われ、
平坦のスピードは早くびびる…。
結局できず、ゴールに近づく。
酷い強風で、必死に集団に着いていく。
こんな強風のなか、リーダーはアタックを
かけて、集団を離して独走。
信じられなかった。
ドーピング違反となっていたが、ツールド北海道の
ときにもやっていたかは、わからない。
ゴールにかけるも、またステージ19位。
悪くはないが、良くはなかった。
札幌の、北区に泊まる。
確かティンカーベルに寄った。

第5ステージは、モエレ沼クリテリウム
前年たどり着けなかった最終日のクリテリウム
終始あまり余裕がなく、最後に落車が、あり、
ストップして、リスタート。
なんとかタイムがつかないようにとしたが、
追い付かず。
結局、リザルトでは、タイム差は付かなかった。

閉会式はモエレ沼のピラミッド。
リーダーはイケメンだった。
懇親会は、キリンビール園。
皆さん弾けていた。
栗村さんや、清水さんのピッチャー一気など。
ダイジェストには、また自分は写らず。
完走程度ではダメだと感じた。
二次会では、しんやさんの店へ。
林さんの酔っぱらいの絡みは、かなり
面白かった。

ダーツをしていたら、パクソンバクと少し
話すことができた。
たしか、保さんと、味の時計台で、
ラーメン食べて帰宅。

翌日、馬場さんと、札幌大通りでスープカレー
食べて、バスで帯広まで。
リーさんうちに寄って、馬場さんの車で、
美幌まで送ってもらった。